はじめに
40代、50代を迎えると、これまでとは違う体力や気力の変化を感じることが増えてきます。仕事のプレッシャーや家庭の責任、さらには自分自身の健康の問題など、同時に多くのことを抱えながら過ごしている方も多いでしょう。
私自身も、40歳を超えてから体力や気力の衰えを感じることが増えてきました。そこで、これからの人生をより充実させるために、どのように体力を維持し、効率的に働き、そして家族との時間を大切にしながらワークライフバランスを保っていくかを試行錯誤してきました。
このブログ「アクティブエイジング:40代・50代のためのワークライフバランス術」では、私自身の経験や日々の工夫を通して、40代・50代の方々が抱える共通の悩みや課題に対するヒントを共有していきたいと思います。
私は専門家ではなく、リサーチや理論に基づいた情報を提供するわけではありませんが、実際に私が試してみて良かったこと、感じたことをベースにお伝えしていきます。読者の皆さんの仕事や家庭のバランスを取るためのヒントになれば幸いです。
私たちの世代が、これからの人生をよりアクティブに過ごすために、一緒に考え、実践していきましょう!
A. 体力と気力の維持
「私の朝のルーティン:40代からの体力維持のために続けている運動」
私は若いころからスポーツに親しんできたので、毎日の運動は欠かさないようにしてきました。実践しているのは、朝運動です。日中は忙しいし、夕方以降はクタクタ。家族との時間も大切にしたいので運動の時間は確保できません。時間と言ったら、朝しかありません。朝早めに起きて運動をします。
何をしているかというと、家にあるエアロバイクをひたすら30分間こぎます。30分が長いか短いかは人それぞれ感じ方は異なりますが、私にはちょうどよい長さです。10分もしないうちに、たちまち汗をかきます。汗をタオルで拭きながらひたすらこぎます。ついでに、自分のモチベーションを高めるような動画を見ながら遮二無二こぎます。20分もすると汗だくだくです。30分間やり終わったのち、ちょっとした爽快感を感じることができます。
早朝の運動は、体力の向上とまでいかないとしても、体力維持に貢献しているのではないかと感じています。かれこれ5年以上継続しているのかな。メリットをあげるとすると、風邪をひかなくなったことがあげられます。体力の衰えは感じておりますが、急激な衰えではなく、継続して運動しているので、何もしていないよりかは、緩やかな衰えで済んでいるように感じます。時々、体脂肪計で計測します。すると、体脂肪は10%くらいで、基礎代謝は1500以上です。体重も数年間に渡って標準を維持することができています。腹囲もここ数年変化なしです。
20代前半のころは、運動こそしていましたが、ファーストフードのような脂っこいものが好きで、暴飲暴食はしょちゅう。不規則な生活習慣でした。いまよりか10kg~15kg太っていたのを覚えています。運動はしていましたが、体重が増加していたので、膝にかかる負担が大きく、あるスポーツをしている際に、膝のじん帯を痛めてしまいました。しかも治ってから再び反対側の膝を再び痛めてしまうという痛恨の一撃をくらいました。いま思えば、暴飲暴食などの悪習慣で、体重管理ができていなかったのが原因だと思います。また、その膝の故障で運動の幅が極端に狭まってしまいました。すべては、自己管理がなっていないかったせいです。
反省をして、生活習慣を改めました。ただし、なかなか上手くいきませんでした。ほんと、ここ5年くらいでやっと定着してきました。いまは、健康第一に、暴飲暴食やファーストフードをできるだけ避け、生活リズムを一定に保ち、運動をコツコツ続けています。
運動と生活習慣の改善はセットです。結婚をして子どもができてからは、仕事に家庭にひたすら時間を奪われてしまいます。なので、時間の管理は必須です。運動はまだ子どもが寝ている早朝の時間しかありません。愚直にひたすらエアロバイクをこいでいます。ずっとやっていると、イレギュラーなことがあって、やれない日があると、とても身体が気持ち悪いです。
補足で、エアロバイクで30分間運動した後、腕立て伏せを6回やっています。なぜたった6回かというと、少なくて無理なく継続できる回数であるからです。また、少々くだらないですが、きりのよい5回といきたいところですが、ちょっと悔しいのでもう1回余分にやっています。5回+1回を侮ってはいけません。毎日継続してやると、上腕二頭筋にちょっとした力こぶができてきます。たいしたものではないですが(笑)。ちょっとした自己満足です。
「食生活の見直しで感じた変化:エネルギーを保つために実践していること」
私が実践しているのは、朝食を抜くことです。16時間空腹の状態をキープします。ある書籍によると、アンチエイジング効果があることを学びました。書籍等で得た知識を自分にあてはめて実践しています。1年以上継続しています。
なので朝は、ミルク入りコーヒーのみです。他、口に入れる食べ物は、麦茶やお茶くらいです。前日の晩に食べてから、昼食まで胃の中に食物を入れないようにしています。1年以上やってきて、メリットをあげるのならば、朝から頭が冴えて集中力が持続するという感覚です。集中力が持続する効果は絶大です。脳がずっと冴えています。仕事に集中できます。たまに旅行に行った際、やむを得ず食べますが、脳の働きが胃や腸に持っていかれるのでしょうか、やや鈍くなっているのを感じます。
デメリットをあげるとしたら、正午に近づくにしたがって、空腹がやや耐えがたくなってくることです。でも、ここは踏ん張りどころです。どうしても我慢ができない場合は、ナッツを食べます。多少落ちつきます。ただし、午前中、運動するとか、肉体を使う作業をするのならば、朝食は摂取したほうがよいと思います。そもそもエネルギーがないと動けませんから。
そのほか気を付けていることは、飲酒です。私は、喫煙はしませんが、お酒は大好きなほうです。以前、よく晩酌をしては酔っぱらっていい気分になっていました。しかし、飲酒を継続していたことにより、毎年の人間ドックでひっかかる項目が増えてきたのです。保健師さんにダメ出しされて、相当へこむので、毎年の人間ドックは恐怖でした。
晩酌を続けていたころは、仕事が終わると、早く飲みたい!とそのことばかり考えるようになりました。ですが、休肝日設けず飲み続けていると、朝起きた際の体調の悪さは、気持ちの良いものではありません。そんな自分に、次第に嫌気がさしてきました。
そこで、酒量を減らせないかと考えるようになりました。飲酒は楽しいけど、健康に悪影響が出る。そこで、飲酒の機会を減らすことに決めました。そして、有名なユーチューバーの意見や書籍などを参考にして、情報を収集しました。
結果、まったくやめる禁酒ではなく、機会があれば飲むけど、それ以外は一切飲まない。というルールを決めました。今でもよく覚えています。家にあった4ℓの焼酎のボトルの中身を、買ったばかりなのに、全部流しに捨てました。「ドボドボドボ!!」と、勢いよく流れていく激しい水の音は、今でも鮮明に覚えています。
最初の2週間あたりは結構きつかったです。仕事が終わると飲みたくなります。意識して考えないように、コンビニやスーパーなので見ないようにしました。ユーチューブの動画の、お酒が関係するものは、一切見ないようにしました。
2か月、3か月とたつうちに、だんだんと、苦にならなくなりました。そして翌朝、「だるい。つかれた。」を言う回数が減ってきました。健康状態が上向いてきたようです。人間ドックでは、健康状態の改善が見られました。これで、怖い保健師さんにガミガミ言われなくて済みます。むしろ、褒められていい気分になりました。ひと安心です。
ただ、悪いこともありました。機会飲酒だと、たまにある飲み会の際、飲み過ぎてしまうのです。我慢していた反動で、飲み過ぎてしまうのです。もちろん、翌日朝の体調は最悪です。一日中、頭痛がします。身体もだるいです。一日、読書などの生産的活動ができません。限りある時間、なんともったいない過ごし方をしているのでしょう・・。
2か月ほど経ったのち、これではいけないと思い、機会飲酒を辞めようと決意しました。そして、考えた挙句、お酒は大好きなので筋腫はできないけど、週末の金曜日、土曜日だけ飲むようにしました。強い度数のお酒ではなく、4%か5%くらいのものにしました。飲む量も調整しました。多少量は増えたり減ったりしますが、1回の飲酒量を1ℓ程度にしたいと考えています。1ℓくらいなら、私の場合、翌日への影響は少なくて済みますから。
食事に関して、気を付けていることは、以上ですが、まだまだ検討の余地がありそうです。朝食を抜いている分、晩御飯をたくさん食べてしまいます。特にお米は好きなので、3杯くらいは余裕です。ただ、これから年をとると食べる量は減っていくのかな~って感じております。基礎代謝の量をどんどん減っていくので、このままの摂取量では、肥満になってしまいます。まだまだ検討の余地がありそうです。
最後に、食生活全般に関して気を付けていることですが、「余分に糖質をとらない」よう心掛けています。お菓子やケーキは極力摂取しないようにしています。当分は毎日の食事の中から摂取するのみにしています。お菓子やケーキ、甘いジュースなどは大変魅力的ですが、糖尿病など将来の健康のことを考えると控えたいです。でもたまに甘いものが食べたい!と思いますので、食べちゃいますが・・。
「気力を保つための心のケア:実践しているリラックス方法と気持ちの切り替え方」
お恥ずかしいですが、20代、30代のころと比べ、体力とともに気力の衰えも感じます。先日子どもから、「パパ、お腹に脂肪がついてきたね。」と言われました。年齢には逆らえません・・・。腹筋やらなきゃ・・。
さて、衰えたのは事実としても、40代・50代は、仕事・家庭の中でやること満載です。だらだらと毎日を送っているわけにはいきません。仕事では責任あるポストに就きます。組織の運営面や、人材育成の要として貢献するよう期待されています。家庭では、なんといっても経済的に家族を支える使命があります。他に、親の介護についても対応していかなくてはなりません。まったくもって休んでいる時間はありません。こんな状況で、どのようにして気力や体力の衰えをカバーして生き生きと毎日の生活を送っていけばよいのでしょうか。そのために何をしたらよいのでしょうか。
瞑想をして精神を安定させる
私がしていることの一つに瞑想があります。家族がまだ寝ている早朝に起きて、毎日欠かさず10分間の瞑想を行っています。誰にも邪魔されない静かな環境で、自分自身と向き合い、心を落ちつかせます。どのようにやるかというと、ユーチューブで「10分間瞑想」と検索すれば、たくさんの動画があります。その中で自分に合っているものを選びます。
瞑想は、椅子に座っても、あぐら座位でも構いません。すーと背筋を伸ばして座ります。姿勢を安定させて、深く呼吸をします。その際、聞こえる音、胸やお腹の動き、体調の様子など、一つ一つ丁寧に感じるようにします。そうするとだんだんと心が整ってきます。意識が一点に集中できるというか、自然と調和して一体化されたような、なんともいえない感覚です。一日のうちに、このような感覚を味わうことで、一日の集中力をより高く保ち、精神的に安定した状態をキープすることができます。
私も含め、みなさんも、あわただしい毎日を送っています。思い通りにいかなかったり、体調がすぐれなかったり、気分が停滞したり、荒ぶったりすることもあるでしょう。でも、瞑想を継続すると、その大きさや頻度が少なく緩和されていくのを感じることができます。きっと、身の回りに起こった雑多な出来事を、俯瞰的にとらえるこができるようになるからだと思います。
「なんとかなるかも。」「そんな心配することではないな。」「もう起こってしまったことは、変えられない。起こってしまったことは思い切って捨てて、今に集中しよう。次、どうするか考えよう。」と思考がチェンジしていきます。みなさん、ぜひ日常の生活の中に、瞑想の時間を取り入れてください。
「ポモドーロ・テクニック」で無理をしないで活動に取り組む
私は、積極的に休養をとるようにしています。でもだらだらと長時間とることはあまりしません。仕事のちょっとした合間、朝の時間帯、寝る前の時間帯とちょこちょこ、こまめに休養します。どのような休養かというと、ポモドーロ・テクニックを活用します。
これは、集中力を高め、生産性を向上させるための時間活用法です。基本的には、25分間の作業を行い、その後に5分間の休憩を取るというサイクルを繰り返します。このテクニックは、短時間に集中しやすく、作業の区切りをつけることで疲労感を軽減する効果があります。
5分間の休憩時間は、コーヒーと飲んだり散歩をしたり好きなことをします。なんでもいいんです。最近、朝活の合間、薄暗い夜空を観察することが好きです。今の季節、オリオン座が見えます。「あの星はなんだろう。」「あの白く光っている星、綺麗だな。」「宇宙ってめっちゃ広いな。」などと勝手に妄想しています。
ただ、仕事中は、急な案件がいきなり入ってくるので、きっちりと、ポモドーロ・テクニックを活用することは難しいです。だけど、意識することで、5分程度の休憩時間をとることができます。仕事自体が慌ただしい分、逆に深いリラックス感を味わうことができます。たった5分程度ですが、仕事への集中力が再び上昇しているのを感じます。
ポモドーロ・テクニックを活用することで、気力や集中力を維持しながら、無理のない範囲で作業をすることができます。あまり長時間やり過ぎると、どこかで無理が生じて、継続することが困難にさえなるので要注意です。ちょっとしたミスも多くなりがちです。体力や気力を維持しながら、効率をあげるとても良い方法だと思います。
B. 効率的な働き方
「限られた時間をどう使うか?私の時間管理術」
効率的な働き方を考えることは、いかに限られた時間を有効に使うかが課題になります。結論を言いますと、「事前の準備」により、より効率的な働き方が可能になると感じております。
例えば、始業開始前の早朝の時間を利用して、その日のタスクをある程度構想してしまいます。イメージするのです。「タスクがいまこの段階。だとしたら、今日はこの続きをやろう。」「新しい取り組みが必要だな。じゃあ、今の段階では、事前に資料に目を通して、ポイントとなる項目をピックアップしておこう。毎日10分程度でいいかな。」とかです。
このように事前に構想することで、仕事始業からスタートダッシュができます。そして、実際に顧客に対応する場面で、適切な判断のもと臨機応変に対応することができます。だって、基本的な構想がもう出来上がっているのですから。
ただ、仕事というものは新しい案件が入ってきたり変更になったりすることが頻回に起きます。そういう時は、性急に判断せず、いったん預かりましょう。そして、自分なりに構想を練った上で対応していきます。急な案件で、短時間で対応する場合もありますね。でも私はたとえ短時間であっても、準備をします。構想をします。その繰り返しです。
余分なタスクを思い切って捨てることも大切です。ささいなことですが、例えば「印鑑を押す」という作業は本当に必要なのでしょうか。サイン+印鑑、はっきりいって要らないです。サインで十分その役目を果たしていると思います。印鑑を押す時間さえも、もったいないと感じます。
会議はどうでしょうか。私は、必要最低限の人員で行いたいです。構成員を厳選したいです。明らかに不要な人たちが入っています。会議はしばしば長引きます。この長引くのが曲者です。つまり時間を奪っているわけです。必要な人だけで行いましょう。後で、報告すればいいだけの話ですから。私は、時々「会議に出席した時間返してください。」と思うことがあります。私がその立場になったら、会議の構成員を精選するでしょう。そして、他の構成員には、必要なご自身のタスクをやってもらいます。
私は、仕事というものは、できるだけシンプルにすべきだと考えています。複雑にしたり、個別対応を増やし過ぎたりすると、自分自身やチームに負荷が多くなります。負荷が大きくなると、どこかでひずみが生じます。
例えば、次のようなリーダーがいたとしましょう。リーダーの方針が「勤務時間外であっても、チームの誰かのタスクが残っていたら、チーム全員でサポートするのが当然だ」という場合。
リーダーの方針は理解できます。しかし、検討すべき課題もあります。例えば、家庭の事情で定時に退勤する必要があったり、仕事と家庭のバランスを考えた生活リズムを重視したりする人もいます。最初のうちは、リーダーの方針に沿って行動しますが、それが当たり前になってくると、負荷がストレスになり、次第にひずみが生じていきます。
「ひずみ」を具体的にいうと、次のようなものが挙げられます。リーダーの方針に従って時間外労働が続くと、徐々に体力や気力が奪われてきます。労働時間が増えると、疲労が蓄積します。だんだんとチーム全体が疲弊していくのです。もしかしたら、睡眠時間が短くなるかもしれません。睡眠が少ないと当然ですが、疲れがとれません。すると、集中力も低下していきます。そして、ちょっとしたミスが多くなります。そのカバーをまたチームが負担することになります。残業が常態化します。チームの構成員に少しずつ、不満が生じていきます。人間関係もぎくしゃくしたものになってきます。悪循環です。
リーダーの方針だからといって、いたずらに時間外労働を是とする風習を改めるべきです。リーダーは責任重大ですね。できるだけ、シンプルにタスクを構想してほしいものです。限りある時間の中で、いかに生産性を高めるか、必要のないタスクは思い切って切り捨てていきましょう。シンプルで具体的で、達成可能なタスクの目標を設定しましょう。
「仕事の優先順位づけに悩んだときに試した方法」
仕事の優先順位づけは大切です。優先順位を考えるとき、骨子となる概念は、「余計な(無駄な)タスクに時間をかける必要はない」です。
私は、始業前に一日のタスク遂行における構想を立てます。とにかく始業前に構想することです。もともと、私は家庭の時間を大切にしたいので、定時退勤時刻から1時間以内に退勤するという目標を立てています。この業務前の時間が勝負です。
とにかく、重要なタスクを最優先させます。特に「重要×緊急」といったタスクを最優先にさせます。「需要×緊急ではない」といったタスクは、比較的まとまった時間に行います。「重要ではない×緊急」も行いますが、まずは「重要×緊急」を優先させます。
「重要ではない×緊急」「重要ではない×緊急ではない」のこの2つのタスクは曲者です。昔からの社内の慣習でやっていることとか、私でなくてもできることとか、改善の余地がある場合がほとんどです。「重要×緊急ではない」の時間をどうすれば削減できるか検討することが大切だと思います。
みなさんは、提出期限があるとき、いつ行いますか。私は、意識して一刻も早く行います。提出期限が2週間後であっても、示された1週間後には提出してしまうといったところを意識しています。簡単な物であれば、5分以内に提出します。先延ばしは嫌いです。提出していない状態をそのままにしておくこと自体がストレスなのだと思います。余分な精神的な負荷だと言えるでしょう。
兎にも角にも時間の許す限り取り掛かる。「進捗がほんの少し」だけでもいいから取り掛かる。そうすると、思考の連鎖が生じてきて、タスクの全容が徐々に見えてきてきます。やるべきことが明確になり、提出書類を完成するための道筋が明確になってきます。そして、一刻も早く提出しましょう。
留意する点は、提出する書類について、関係者と協議する必要が生じるかもしれないということです。先延ばしていると、関係者との打ち合わせについても遅くなってしまいます。他者が介在するタスクほど計画的に行う必要があります。なぜならば、相手にもスケジュールがあるからです。
他に留意する点は、完璧にしようとするあまり、時間を費やすことです。完璧にする必要は全くありません。大きな間違いがない限り、できるだけ早く提出しましょう。そのほうが、双方(提出される側も、自分自身も)精神的に良好な状態を保つことができます。ミスがあっても、心配はありません。上司が目を通して必ず指摘してくれます。資料はそうしてだんだんと良くなっていくものです。一人で抱えて完璧にすることに時間を費やしているくらいなら、その時間を他のタスクに回しましょう。大丈夫です。チームで協力してやっていくものですから。
「自分に合った働き方を見つけるためにやってきたこと」
私は、ワークライフバランスに価値を置いています。家で子どもとお風呂に入ったり、家族と夕食をべたり、みんなで一緒に寝たりすること。このような何気ない日常を重視します。なぜならば、子どもや家族とふれあう時間は、その時にしかないからです。
人間は、いつかは「死」を迎えます。私が死ぬ直前に、「いい人生だったな。」と思うことができるのは、家族があってこそではないかと感じています。もし、明日死ぬとしたら、どんな一日を送りたいかと問われたら、迷うことなく、「いつも通りに、朝起きて勉強や運動をし、仕事に行ってできるだけ早く退勤し、家で家族とゆっくりする。」と答えます。それが何よりも幸せだからです。私の人生に、仕事オンリーはあり得ません。
ということで、私は、定時退勤時刻の1時間以内に帰宅することを大きな目標にしています。このモチベーションは強いです。そして、そのために、始業前の1~2時間前には仕事場に着いて、業務をスタートします。
仕事のタスクは、優先順位を決めて取り掛かります。無駄な仕事をするのは好きじゃありません。デスク周りは常に整頓を心掛けています。余分な物は、机上に置くことは一切ないです。注意集中がそれだけで反れてしまいます。
あと、資料など、ことあるごとにチェックしています。不要と判断した資料は、容赦なくシュレッターにかけます。そうすることで、必要な書類がどこにあるか、明らかになります。そして、関連する資料の定時が必要ならば、1分以内に出して示すことができるように心掛けています。もし、3分以上経過したら、どこがいけなかったのか反省します。
資料が「どこにあったけ。」と右往左往している時間は、本当にもったいないです。どこにあるのか、常に把握しておきましょう。秘訣は、不要な資料は即シュレッターです。
仕事における対人関係は、常に「明るく元気に(笑顔で)」をモットーにしています。職場の人間関係は、良好であるに越したことはありません。
原則、身近な同僚に対しても、雑な対応は厳禁です。職場では、ため口はできるだけしないように心掛けています。年齢や経験や立場もあまり意識しないように心掛けています。誰に対しても明るく元気に(笑顔で)を心掛け、丁寧な言葉を用いて失礼のないように接します。特に「ありがとうございました。」は最も重要です。
そして、組織やチームで力を合わせて目標達成に努めるよう心掛けています。一人でできることは限定的です。必ず他者の協力が必要になってきます。日ごろからチーム内で情報を共有して、協力体制をつくっていきます。
協力しない独りよがりな態度は、巡り巡って自分自身のところに「肝心な時に、協力してもらえない」という形で戻ってきます。目標達成も限定的になります。チームで協力して行うのが肝要です。
ただ、自分のタスクを優先する理由が明確にある際は、正直に「今は、できません。」と伝えます。できないのに、できますと伝えてしまうと、周囲に迷惑をかけるという落ちが待っています。
できないのに、「できる」と引き受けてしまうと、その他のタスク遂行に支障が生じます。そうすると、引き受けた仕事も中途半端になったり、進捗が遅延したりと、周囲に迷惑がかってしまう可能性が高まります。チーム内で協力することは大切ですが、できない時は「できない」と明確に伝えましょう。
C. ワークライフバランスの実現
「家族との時間をどう確保しているか」
私の場合はシンプルです。早朝は、朝活をしてすぐ出勤するので家族との時間は少ししか持てません。挨拶を交わす程度です。ですが、定時退勤時刻~1時間以内に帰宅を心掛けているので、夕方の時間は家族との時間にあてることができています。
家では、特別なことはしません。子どもと一緒にお風呂に入ったり、ご飯を食べたり、寝たりしているだけです。妻の話を聞いたり、子どもと遊んだりしながら、なんでもない日常の会話をします。どんなことがあったのか、どんな嬉しい(悲しい)ことがあったのか、まあ、あまり深く考えないで自然体で会話しています。
残業ばかりで夜遅く帰宅ということになったとしましょう。家族はもう寝静まっているかもしれません。日常の会話もなかなかできなくなるでしょう。なにか困った(嬉しい)ことがあったのか、タイムリーに情報を共有することができません。私は、そのような生活はお断りです。大切な家族がどんな状況なのか無関心でいることはできません。
週末は、朝活と、子どもが習い事や遊びに出かけている時だけ、自分時間を享受できます。子どもが家にいるときは、原則、一緒に出かけたり勉強をしたり、何かを作ったりします。家族でキャンプに行くこともあります。家の庭でバーベキューをすることもあります。このような非日常体験は、家族のよい思い出となります。思い出は一生消えません。子どもが巣立っていっても、ずっと覚えていると思います。死ぬ間際まで、ずっと思い出して楽しみたいと思っています。
「仕事とプライベートをうまく両立させるために取り組んでいること」
子どもが起きている時間帯は、あまり自分自身のことはしません。というかできません。子どもと一緒に活動します。時々疲れてしまうことがあるけど、できるだけ子どもと一緒に活動するように心掛けています。
仕事時間は、仕事なのですから、職務にひたすら集中します。基本、家に持ち込んでくることはありません。場所と活動を切り分けています。意識的にそうしているのだと思います。以前、テレビのコマーシャルで、「24時間がんばりますか。」というフレーズがありましたが、私にはできません。がんばれません。絶対に、体調が悪くなります。
では、プライベートな時間をどのように捻出しているかについてですが、妻の協力が欠かせません。月に1回、船で沖釣りに行くことが何よりも楽しみにしています。子どもを妻に一日任せて、自分だけの時間を堪能します。他に、子どもが習い事に行くときや、友人知人の家に遊びに行くときは、数時間ですがまとまった時間を得ることができます。この時間も自分時間にあてることができます。運動や勉強をします。読書もします。他には、スタバに行ってコーヒーを飲みます。お風呂に入って疲れを癒します。アマゾンプライムで好きな番組を見ます。最近は「北の国から」を好んで見ています。楽しいですね。忘れてならないのは、妻への感謝です。お互い様なので、今度は自分がというように、お互い協力し合うことが大切です。私は、そのように心掛けています。
「趣味の時間を作ることで、仕事へのモチベーションをどう保っているか」
24時間仕事のことを考えていると、頭がパンクします。心身が間違いなく疲弊します。私の経験上、リフレッシュすることが大切です。活力が再び湧いてきます。
好きな活動や非日常的な体験ができる時間をちゃんと確保しましょう。例えば、スポーツ。旅行。温泉。キャンプ。釣り。アマゾンプライム。これらは、あくまで私の趣味ですが、リフレッシュするアクティビティです。多少、遊び疲れが出てしまうのが難ですが・・・。
趣味が充実しているからそこ、月曜日からまた気持ちを切り替えて、がんばろうという気持ちになります。逆に、仕事に集中しているからこそ、趣味の時間が貴重なものとなります。
もし、1か月の間、仕事がないとしたら、私だったら、将来への不安などから、精神的に不調をきたすことになるでしょう。そして、仕事がないので、身体がなまってきます。家でうっとユーチューブやアマゾンプライムを見て、ゆっくりしていても、メリハリがないので、たちまち飽きてしまうでしょう。仕事と趣味が両方あってこそ、それぞれが影響しあい、心も体も元気になるのです。
私の場合、仕事をがんばった先に、ご褒美があると思うと、俄然やる気が出てきます。がんばってもいないのに、ご褒美があると、嬉しくありません。自分自身が一番よくわかっています。みなさんのご褒美は何ですか。
まとめ
「アクティブエイジング:40代・50代のためのワークライフバランス術」と題して、私の体験に基づく考えを述べてきました。
40代・50代は、残念ながら体力や気力は衰えてきます。20代や30代のようにうまくいきません。これは事実です。まずは受け入れましょう。
ただし、40代・50代は、これまでの知識と経験があります。それらを糧に、より自分に合った、ワークライフバランス術を見付けることができます。
体力と気力の衰えを十分カバーできるくらいの、アクティビティや生活習慣が必ず見付かります。既習していますから必ず見付かります。
私も、よりよいワークライフバランスを意識して、社会や他者に貢献し自分自身や周囲の人たちが幸せになるようにこれからも行動し続けます。工夫しましょう。必ずできます!
それではみなさん、最後まで、おつきあいくださり、本当にありがとうございました。
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最後に。私が課長としてチームを率いた体験を書き留めた、キンドル本をご紹介させていただきます。
ぜひお読みください!それでは、また!!
結城一郎