はじめに
私がこのメッセージを伝えるのは、あなたがこれからの人生の中で、多くの人と関わっていく中で、ぜひ意識してほしい大切なことがあるからです。
私は自分の経験を通じて、多くの失敗をし、時には幸せを味わいながら、多くのことを学びました。
その中で気付いたのは、人との関係を上手に築くことが、人生をより豊かにし、最終的には自分自身や職場の仲間、家族の幸せに繋がるということです。
これからのあなたが、どう人と向き合い、どのように他者に貢献していくか、私の拙い経験を通して伝えたいと思います。
このメッセージを、あなたの人生の一つの指針として心に留めてくれたら、こんなに嬉しいことはありません。
明るく元気に(笑顔で)接すること
私は若いころより、無表情でいると、「顔がこわい。」とずいぶん言われてきました。
社会人になり、人と関わる仕事をするようになると、それではいかんと感じるようになりました。
私は、人と接する時、努めて明るく元気に(笑顔で)接しようと、心構えと行動を変えました。
そうするとどうでしょう。
人とのかかわりが、ずいぶんと楽しくなりました。
相手も同じように、明るく元気に(笑顔で)応じてくれるようになりました。
この経験から、お互いが安心してやりとりできる、ということは物凄く大切なことだと学ぶに至りました。
怒った表情、不愛想な表情、無表情、暗くて悲しそうな表情をしていると、相手は不安や恐れ、逃避、あるいは攻撃の感情を抱くものです。
でも、まあ、生きていると、怒れること、つらいこと、などネガティブな感情が生じるのものです。
でも、あえて、そんなときでも、明るく元気に、できたら笑顔で接するように心掛けて行動しています。
おそらく、人とのかかわりにおいて、理由はよくわからないけど、怒っているのか、悲しんでいるのか、元気がないのかなど、だいたい感じることはできます。
相手もなんとなく感じているはずです。
もう一度言います。
でも、あえて、そんなときでも、私は、明るく元気に、できたら笑顔で接するように心掛けて行動しています。
そうすると、そこに「冷静さ」みたいなものができてきます。
相手の意図や感情を、感じながら、思い描きながら、考えながら、やりとりすることができるようになります。
そのほうが、きっと、楽しいです。
ぜひ、あなたも、楽しいコミュニケーションを!
傾聴し、共感し、自分の意見を率直に伝えること
私は、若いころ、よく仕事の同僚に、「話、聞いてないよね。」と言われることがありました。
「聞いているのに。」と思いながら。
でも他者から見て、「聞いていない」ように見えたのです。
今思えば、きっと、聞く姿勢や態度がなっていなかったのだと思います。
私は、ずっとコンプレックスだったので、改善しようと努めました。
書籍などを読みました。
自腹を切って、コミュニケーション研修にも参加しました。
そして、少しずつ聞くことの大切さが分かってきました。
そうこうしているうちに、私は年齢を重ね、仕事でチームをまとめる役割を担うようになりました。
リーダーは、チームのメンバーの意見や感情をしっかりと把握し、正しく判断したり助言したりする必要があります。
私は、リーダーとしての職責をしっかりと果たしたいと強く思いました。
そして、これまでの行動を変えるようにしました。
1つは、「話をしているほうを向く」という行動を、毎回、愚直にとるようにしました。
おへそを話している方に向けるといったらよいでしょうか。
2つめは、近距離での会話場面では、やや前かがみになって聞くようにしました。
耳を近づけるといった感じです。
そうすることで、相手の言っている内容をしっかりと聞き取ることができるようになりました。
そして、いつからか、「話、聞いてないよね。」とか「話、聞いてる。」と言われることがなくなりました。
メンバーと、しっかりと情報共有ができるようになりました。
メンバーと、意見交換が活発にできりようになりました。
そうすると、チームとしてまとまりが生じ、チーム一丸となって、課題に向かうことができるようになってきました。
傾聴するための具体的な行動を、あなたも工夫してみましょう!
リフレーミング
リフレーミングは、相手の言動を違う視点から捉え直すことで、より良いコミュニケーションを築く方法です。
私は、人とのやりとりにおいて、攻撃されたり、避難されたり、侮辱されたりすることもありました。
もしかしたら、私自身も同じように、相手にしていたかもしれません。
ただ、攻撃や侮辱といった、ネガティブでハラスメントに近い言動は、人とのかかわりにおいて、破滅的な結果につながる可能性が大きいことを経験上、感じております。
ま、いいことは、あまりありません。
お互いが、攻撃的になったら、相手が降参するまで、それを続ける。
そんなのうまくいくわけありません。
いずれ崩壊します。
双方、手痛い傷を負うことになります。
私は、相手の言動が、たとえネガティブなものであったとしても、できるだけポジティブにとらえようと心掛けています。
だって、そのほうが人間関係が上手くいくからです。
問題も解決しやすいです。
双方、攻撃している状況は、精神的な緊張、不安、恐れなどを継続的に抱えるものです。
最も大切な、仕事上の貢献や家族の幸せへ尽力することへの、精神的な力が吸い取られてしまいます。
まるで、死神に生気を吸い取られていくように・・。
そして、時間を無駄に使うことになります。
なので、ネガティブなが継続するような衝突は、できるだけ排除したほうがよいです。
では、どのようにするのでしょうか。
私の拙い経験上、他者からの攻撃的で侮辱的な言動には、できる限り反応しないようにしています。
冷静に受け止め、まずは相手の言い分(話)を聞きます。
しっかりと聞きます。
聞き終わったら、すぐには応答しないで、その場所から離れるなどして頭を冷やします。
頭の中を整理整頓する感じでしょうか。
感情が揺れ動いているので、深呼吸などして冷静になるように努めます。
そして、自分に優しくこう言いいます。
「いまの攻撃や侮辱で、私は精神的につらい思いをした。」
「怒れるし、悲しいし、反撃してやりたい。」
とまあ、素直に自分の感情を受け入れます。
そして、相手に視点を移します。
「どうして、そのような言葉を言ったのか。」
「相手は、どのような気持ちを持っていたのか。」
紙に書き出すのも効果的です。
すると、少しづつですが、頭の中が整理整頓されていきます。
ただし、相手に反撃するのは、避けたほうがよいです。
なぜならば、攻撃は攻撃を生じるからです。
火に油を注ぐことになるので、やめておきましょう。
「さぞ、つらい思いをしていたんだな。」
「見栄やプライドがあるんだな。」
「大切な人を守りたかったんだな。」
「責任をしっかり果たそうとしていただけなんだな。」
など、思考や感情が整理整頓していきます。
視界(視野が)広がるといった感覚でしょうか。
「自分の気持ちはどうするのか。」とあなたは思うかもしれません。
心配ありません。
自分の正直な気持ち(怒れる気持ち、悔しい気持ち、悲しい気持ち)は、しっかりと優しく受け入れてあげましょう。
あなたは、繰り返し、ネガティブな気持ちが湧いてきます。
それでいいのです。
ちゃんと、正直に、愚直に、優しく、しっかりと受け入れてあげましょう。
無理して押し消す必要は、全くありません。
ただ、何度も言うようですが、視点を徐々に、相手のほうに向けていきましょう。
多少時間はかかりますが、「これからどうするか」という方向へ、エネルギーが注がれていきますのでご安心ください。
すると、解決策も見えてきます。
自分の意見もはっきりと伝えることができます。
心配いりません。
信頼される人になること
信頼されないことほど、社会人にとってつらいことはありません。
「約束したのに、約束を守らない」
これが、最も「信頼」の反対側にある人だと思います。
極端の例ですが、自分の責任で借金したのに、(支払うことができるのに)言い訳をして、知らんぷりをしている人。
もちろん「信頼」できません。
私は、対人関係において、「約束を守る」ということを重視しております。
私自身、何度も失敗して、相手に迷惑を掛けながら学んできました。
今思うと、恥ずかしく思います。
当時の自分に、怒りを覚えます。
約束を破るということは、他者の財産や時間などを奪うことになります。
こころとこころのつながりも、一瞬にして奪ってしまいます。
借金を返す。
期限内に提出する。
時間を守る。
行くと決めた、アクティビティに参加する。
他者とのかかわりの中で、自分が納得して決めた「約束」を、愚直にひたすら遂行する。
ただ、それだけです。
それは、「自分が責任をもって、納得して決めた」からするのであって、他者から強要されるものではありません。
だから私は、自分が責任をもって遂行できなかったり、納得できなかったりする「約束」はしないようにしています。
「それはできません。」と明確に答えます。
できないことをしっかりと伝えることは、とても大事です。
約束は、「行動(実行)」することによってのみ、成立します。
それを他者は、よく見ています。
誠実な行動を見て、この人は「信頼できる人」だと、感じるわけです。
さて、話は変わりますが、私は、職場でチームのプロジェクトリーダーを任されるようになってきました。
リーダーは、チームのメンバーに信頼されることは、必須です。
リーダーになりたての頃、何度も失敗や失態をおかしました。
独断で、職場のルールに反することをしてしまったことがあります。
反対意見を言ってくるメンバーと、激しく言い合いになってしまうこともありました。
独りよがりな態度で、メンバーの協力を求めず、孤立してしまうこともありました。
失敗や失態を、その都度、反省しました。
学んだことを生かし、試行錯誤していくことで、少しずつ、リーダーとして、成長していったような気がします。
失敗をそのままに放置せず、学びに変えていくことも、「信頼」につながります。
私は、それを自分自身との「約束」にしています。
結び
最後まで、お読みいただきありがつございました。
対人関係は、失敗がつきものです。
でもその失敗を改善する試みが、よいよい人間関係の構築につながっていくのは間違いありません。
書籍から学ぶこともあるでしょう。
ユーチューブなどの、対人関係に関する動画視聴で、感銘を受け実践することもあるでしょう。
学んだことを、実践してください。
検証を繰り返し、繰り返し、愚直に行ってください。
継続していけば、必ず、対人関係が上手に、楽に、楽しくなっていきます。
一緒にがんばっていきましょう!
それでは。また。
私は、いくつかのキンドル本を執筆しました。
この場をかりて、ご紹介させていただきます。
経験の中で、感じたことを、学んだことを凝縮して書いたものです。
あなたの生き方の参考になれば、幸いです。
結城一郎