人生・生き方– category –
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人生・生き方
何度落ちても、まだ諦めきれなかった
何度も落ちた。 正直に言えば、戦略もなかったし、要領もよくなかった。 それでも、なぜか諦めきれなかった。 最初に教員採用試験を受けたのは、大学4年生のときだった。 今振り返ると、あの頃の僕は、 社会性のなさをそのまま体現したような学生だったと... -
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第16話 守るものができたとき、人は変わる
40代前半で、 僕は息子を授かった。 結婚してから、 ずいぶん長い時間が過ぎていた。 だから、その喜びは、 自分でも驚くほど大きかった。 生まれたばかりの息子を見て、 家に帰ってから、 気づいたら涙があふれていた。 嬉しかったのだと思う。 それだけ... -
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第15話 仕事が楽しくなったのは、いつからか
仕事は、ずっと嫌いじゃなかった。 むしろ、楽しいと思ってやってきた。 大学を卒業してから働いた、 障がいのある人たちの更生施設での生活支援や作業支援。 教員になってからの18年間。 授業づくりも、生徒指導も、決して苦痛ではなかった。 今も、仕事... -
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第14話 怒鳴ってしまった過去がある人へ
人は、反省すれば変われる。 そんなふうに、簡単にはできていない。 僕には、怒鳴ってしまった過去がある。 そして正直に言えば、 今も、生徒指導の場面で、 大きな声で叱責することが、まったくないわけではない。 だからこの話は、 「昔は未熟だったけれ... -
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第13話|努力は報われない? それでも続けた人にだけ見える景色
「努力は報われる」この言葉を聞くたび、 正直、少しだけ身構えてしまう。 少なくとも、僕のやってきた努力は、 その場ですぐに報われたものばかりではなかった。 意味があったのかどうか、 当時はまったく分からなかった。 分からないまま、 ただ前に進ん... -
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第12話|『向いてない』と思っていた自分が、実は向いていたこと」
若いころの僕は、 自分のことを「人との関わりが下手な、間の抜けたやつ」だと思っていた。 大きな対人トラブルがいくつかあって、 その記憶が、ずっと胸の奥に残っていた。 だから、 「自分は対人関係に向いていない」 そう、半ば決めつけるようにして生... -
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第11話|役割を与えられて、ようやく呼吸ができた
実家のある地に戻ってきたのは、 子どもが生まれたことが大きかった。 妻の強い希望もあった。 僕自身も、両親のことが心配だった。 正直に言えば、海のそばの町を離れることには、未練があった。 でも、家族の意向を無視することはできなかった。 引っ越... -
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第10話|海のそばの町で、人生がひらいた
振り返ると、 あの地での時間は、 「うまくやれた」人生ではなかった。 人間関係でつまずいた。 怒鳴ってしまったこともある。 取り返しのつかない後悔もあった。 教師として、 未熟で、不器用で、 自分の感情を持て余す場面も少なくなかった。 それでも——... -
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第9話|海のそばの学校で、ひとり踏ん張っていた頃
教員になれば、 何かが一気に変わると思っていた。 教師という肩書きを手に入れれば、 迷いは終わり、 自分の立ち位置も、役割も、 自然と見えてくるのだと。 でも、現実は違った。 初任の地は、県内の遠方。 海の近くで、自然豊かな場所だった。 釣りが趣... -
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第8話|それでも、もう一度 教師を目指した
二十八歳で受けた教員採用試験は、不合格だった。 一次試験は通ったけれど、二次試験で落ちた。 今思えば理由は明確だ。 「絵本を読んでください」と言われて、 僕は、ただ自分に向かって本を読んでいた。 読み聞かせ、という意味が分からなかった。 子ど...
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