重要な会議やミーティングで、事前に告知していたのにもかかわらず、遅刻した。
もし、あなたが主催者だとしたらどうでしょう。
あの、モヤモヤとするあの時間、本当に嫌なものですね。
会議やミーテングを開始したとしても、肝心なあの人がいないので、決められない。
話が進んでいかない。
時間を割いて、出席してくれた構成員に多大な影響が出ます。
不満の増加
まずは、定時に始めることを期待していた他の参加者からの不満が増加することが考えられます。
きっと、以下のような場面が想定されます。
口には出しませんが、心の中ではおそらく、次のようなイメージでしょう。
場面
9:00にスタートする予定の会議。
部屋の中ではすでに10人のチームメンバーが席につき、準備が整っている。
時計が9:05を指しているが、1人、Aさんがまだ現れていない。
田中: (心の中で)
「前も遅刻したよね。皆が待ってるのに。」
佐藤: (内心)
「今日のアジェンダの中でAさんの意見が聞きたかったのに…もしかして来ないのかな?」
中村: (心の中で)
「私は子供を学校に送って、きっちり時間に間に合わせる努力をしてるのに…。」
吉田: (内心)
「Aさんが持ってるデータが必要だったのに…。これで議論が進まなかったらどうしよう。」
鈴木:(心の中で)
「私もバタバタしてたけど、時間通りには来たのに…。なんでAさんだけ特別扱いされるんだろう。」
橋本: (内心)
「もしAさんがいないと決められないことがあったら、次回もう一度会議を設けないといけない。」
「それはみんなの時間の浪費だな…。」
このような形で、遅刻すると他の参加者が感じるであろう不満や心の中を具体的に表現してみました。
遅刻はただの時間の問題ではなく、他者の心情や業務への影響など多くの側面が関わってきます。
時間の浪費
他の参加者が遅刻者を待つことになり、多数の人の時間が無駄になる可能性があります。
以下は遅刻者を待つことで他の参加者が感じるであろう心の中を具体的に表現した形式での説明です。
場面
10:00にスタートする予定のプロジェクトミーティング。
部屋の中ではすでに8人のプロジェクトメンバーが集まり、準備完了の状態。
しかし、Bさんがまだ姿を見せない。時計はすでに10:10を指している。
松本: (心の中で)
「Bさんのために始められないなんて…。」
「私、この後11:00から別のミーティングが入ってるのに。」
石田: (内心)
「待ってる間に他の仕事を進められたらいいのに。」
河野: (心の中で)
「もう10分も経ってる。」
「Bさんの時間感覚は一体どうなってるんだろう。」
佐野: (内心)
「Bさんが来ないとこのミーティングの主要な部分を話し合えない。」
「皆の時間を尊重してほしい。」
山口: (心の中で)
「こんなことなら、もっと効率的に時間を使いたかった。」
「もう少し早くに知らせてくれれば別の作業を進める時間に使えたのに。」
北原: (内心)
「Bさんが来たらどれだけ待ったか説明するのが恥ずかしい。」
「でも、これだけ待ってるんだから伝えないと。」
このような形で、遅刻者を待つことにより他の参加者が感じるであろう不満や心の中を具体的に表現してみました。
時間は非常に貴重なリソースであり、その時間が他者の遅刻によって無駄になることは、多くの人々にとって大きなストレスとなります。
プロフェッショナリズムの損失
遅刻はプロフェッショナリズムを欠いていると捉えられることが多く、信頼度や評価が下がる可能性があります。
以下は、プロフェッショナリズムの損失に関する具体的な場面を想定しての説明です。
場面
月曜日の朝、新プロジェクトのキックオフミーティングが開催される。
外部のクライアントも参加するこの大事なミーティングで、プロジェクトリーダーのCさんが遅刻している。
他のメンバーとクライアントは待ち構え、Cさんは15分遅れて部屋に入ってくる。
クライアント・山田: (心の中で)
「このプロジェクトのリーダーが初めからこんな調子だと、本当にこの会社にこのプロジェクトを任せて大丈夫なのだろうか?」
メンバー・斎藤: (内心)
「Cさんはプロジェクトリーダーとしての責任を感じているのだろうか?」
「私たちはリーダーに引っ張ってもらう立場なのに…」
メンバー・宮崎: (心の中で)
「私はこのプロジェクトの成功のために全力を尽くそうと思っている。」
「しかし、リーダーが遅刻するという行動は、その姿勢を疑わせるものだ。」
メンバー・長谷川: (内心)
「クライアントの前でこんな姿を見せるなんて…。Cさんの今後の評価はどうなるんだろう。」
クライアント・中島: (心の中で)
「私たちが重要視しているプロジェクトのキックオフに遅刻するとは、プロフェッショナルとは言えない。」
「他の会社とも交渉を再開すべきか再考する必要があるかもしれない。」
この場面は、遅刻することでプロフェッショナリズムを疑われるリスクが高まることを示しています。
特に、リーダーシップの立場にある人が遅刻すると、その影響はチームのモチベーションや外部からの信頼度にも大きく影響する可能性があります。
他者の悪影響
遅刻することで、他のメンバーも遅刻する文化が形成されるリスクがあります。
以下は「他者の悪影響」に関する具体的な場面を想定しての説明です。
場面
IT企業の週次のスタッフミーティング。
初めはEさんがたまに遅刻していたが、最近ではその影響で他のメンバーも遅刻するようになってきた。
今日もミーティングの開始時間には半数しか出席していない。
リーダー・福田: (心の中で)
「Eさんが遅刻するようになってから、他のメンバーも遅れることが増えた。」
「遅刻する文化が定着してしまっているようだ。」
メンバー・岩崎: (内心)
「Eさんが遅刻しても特に問題にされないし、ちょっと遅れても大丈夫だろう。」
新入社員・横山: (心の中で)
「先輩たちが遅刻しているのを見ると、この会社は時間にルーズなんだと感じる。」
メンバー・桜井: (内心)
「最初はEさんだけだったけど、今ではみんな遅刻するようになった。」
「もう遅刻しても問題ないという雰囲気ができてしまった。」
リーダー・福田: (心の中で)
「これは問題だ。新入社員や他部署のメンバーもこの悪い習慣を真似てしまうかもしれない。」
「早急に対処しないと。」
この場面は、あるメンバーの行動が会社の文化や他のメンバーの行動にどのように影響を及ぼすかを示しています。
一人や少数の人の行動が、組織全体の文化や行動様式に変化をもたらすことがあります。
特に悪い習慣や行動は、放置されると広がりやすく、組織全体の生産性や効率に悪影響を及ぼすリスクが高まります。
まとめ
職場での遅刻は、多方面にわたる弊害をもたらします。
まず、不満の増加を引き起こします。
他の参加者が予定通りに集まっている中、遅刻者を待つ必要が生じることで、心の中でのイライラや不満が募ることが考えられます。
次に、時間の浪費が発生します。
会議やミーティングが適切な時間に始まらないため、多くの人々の貴重な時間が無駄になるリスクが高まります。
さらに、プロフェッショナリズムの損失が懸念されます。
定時に出席できない行動は、他者からの信頼や評価の低下を招く可能性があります。
そして、他者の悪影響が及ぶ恐れも。
ある人が遅刻することが許容されると、それが文化として定着し、他のメンバーも遅刻するようになることが考えられます。
遅刻の一つ一つが、組織の健全性や生産性を脅かす要因となり得るのです。