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第22話 孤立しても、人生はらせん階段だ

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若いころ、僕は何度も孤立した。

今振り返れば、理由はある。

コミュニケーションが未熟だった。

感情のコントロールも甘かった。

自分の正しさを押し通そうとしていた。

授業づくりも、教材も、ひとりよがり。

子どもたちからの評価は悪くなかった。

上司から褒められたこともあった。

でも、横を見ると、仲間がいなかった。

事は進む。

でも、つまらない。

評価はある。

でも、孤立している。

あの空気は、今も忘れられない。

腹を立てたこともある。

怒鳴ったこともある。

未熟だった。

自分がまいた種で居心地が悪くなった。

それでも、仕事は続けた。

逃げなかった。

正直に言えば、 逃げる勇気もなかっただけかもしれない。

でも、続けた。

改善しようとした。

失敗しながら、少しずつ変わろうとした。

孤立は、終わりじゃない。

あれは、階段の踊り場みたいなものだ。

一段上がったつもりでも、 景色はまだ変わらない。

でも、らせん状に、少しずつ上がっている。

環境が変わる。

出会う人が変わる。

また失敗する。

また孤立することもある。

でも、そのたびに、 自分の視点は少しずつ変わっていく。

若い君へ。

孤立することはある。

衝突もする。

後悔もする。

でも、それで人生は終わらない。

逃げるな、と言いたいわけじゃない。

ただ、投げ出さないでほしい。

改善して、また挑戦すればいい。

環境は、必ず変わる。

そして、いつか気づく。

「あの苦さがあったから、今がある」と。

僕は今、「おたがいさま」という言葉を大切にしている。

あの孤立がなければ、 傾聴の意味も、協働の価値も、 分からなかったかもしれない。

失敗だらけの人生だ。

でも今は、誇れる。

なぜなら、 価値に則して生きたいと、はっきり言えるから。

27歳の自分に言ってやりたい。

その調子だ。

世渡りは下手くそだな。

でもな、 若いんだから、身体は動くんだから、 もっとわくわくすることをやれ。

いっぱい失敗しろ。

いっぱいぶつかれ。

大丈夫だ。

人生は一直線じゃない。

らせん階段だ。

ゆっくりでも、確実に上がっていく。

迷っている君へ。

孤立しても、終わりじゃない。

それは、次の景色に向かう途中だ。

僕も、まだ途中にいる。

それでも、前を向いて歩いている。

だから、君も大丈夫だ。

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