はじめに 危機の中で気づいたこと
40代後半に差しかかると、身体や気力の衰えを感じる瞬間が増えてきます。
同時に、家族を守る責任感や、自分の死を意識する場面も増え、「これから自分はどう生きるべきか」と考えざるを得ません。
私自身、40代後半という年齢を迎え、これらの思いが日々頭を巡っています。
しかし、この時期を単なる「危機」と捉えるのではなく、人生を見直し、再構築する絶好の機会と考えられないでしょうか。
この記事では、私が実際に経験し、学んだ「ミッドライフクライシスを乗り越えるための唯一の方法」をお伝えします。
同じように悩む方々が、自分らしい道を見つける一助となれば幸いです。
自分を受け入れること
身体や気力の衰えた「自分を受けいれる」とは、つらいものです。
それは、「目を背けたいもの」です。
私は、小さいころからスポーツをしてきました。
40代は、20代や30代のような、俊敏な動きが徐々に、そして確実にできなくなってきました。
試合の出場機会も少なくなっていきます。
42歳の時、それまで所属していたスポーツチームを脱退、引退しました。
若者に席を空けるという感じでしょうか・・。
悔しい気持ちは、もちろんありました。

けど、こればっかりが仕方がありません・・。
体力の衰えに、抗うことはできません・・。
さて、ここからがミソなんですが・・。
「受け入れ、手放す」と、どうなるか・・・。
そうです!
新しい「なにか」が、その空間に入ってくるのです!
私は、新しい他のスポーツに親しむようになりました。
小さいころから継続的にやってきたスポーツではありません。
しかし、非常に面白く、40代の私にも十分対応できるスポーツです。
手放すことで、新しい「なにか」をつかむことができました。
それは、「受け入れ、手放す」ことによって、突如見えてくるのです!
家族を守る使命感を大切にする
「家族を守る使命感」というのは、人の本能なのかもしれません・・。
いくら気力が衰えようが、体力が低下しようが、私は、いつでもどこでも家族を守ります。
「家族を経済的に守る」、「家族の安全や安心を守る」のは、使命だと思っています。
40代後半から、ミッドライフクライシスで、アイデンティティーが揺らぐことがあるかもしれません。
これまでの経験やスキルを振り返り、現在の役職や待遇では、満足できないかもしれません・・。
仕事や子育てに忙しすぎて、自分自身のことを考えている暇が、あまりないのかもしれません・・。
体力や気力が衰えてきたので、現在の激務に耐える自信が、徐々に失われているのかもしれません・・。
そうはいっても、そうは思っても、そうであったとしても・・・。
私は、面倒なことから逃げず、自分の使命に忠実でありたいと願っています。
家族のため、愛する人のためなら、「今、自分ができること」を、精一杯やります。
今、あなたが、大切にしている人は誰ですか。
あなたが、愛する人は誰ですか。
あなたに会えて本当によかった、と思う人は誰ですか。
その人のためなら、自然とエネルギーが湧いてきます!

今、自分ができることを、これまでの経験やスキルを生かして、精一杯やっていこうではありませんか!
健康を基盤にする
健康に勝るものはありません。
私は、健康であることの重要性を身をもって感じてきました。
40代後半の今、風邪を引くと、20代、30代のころに比べ、回復に時間がかかります・・。
また、仕事で無理をして長時間労働をすると、気力や体力が徐々に、確実に奪われます。
その日の睡眠や、次の日のパフォーマンスに影響が出ます・・。
ファーストフードなど脂っこい物を体内に入れると、胃腸に重い負担がかかります・・。
食べる量や質を考慮しないと、消化吸収に時間がかかるうえ、体力も消耗します・・。

健康に気を付けて、生活習慣をより良いものにしていくことは、もはや必須の課題と言えるでしょう。
私は、「規則正しい生活リズム」を、今、最も重視しています。
夜は、子どもと一緒に「20時~21時の間」に、必ず就寝します。
朝の起床時刻は「3時~4時の間」です。
早朝は、「朝活」をします。
このように、生活リズムを一定にすることで、心身の調子を整えることができます。
もし、生活リズムが一定ではないと、心身ともに疲労が蓄積していきます・・。
いつも、身体が「つかれた~」という状態になりやすいです・・。
そんな状態が続くと、いつか健康を損なってしまいます。
健康でないと、良い仕事ができません・・。
元気に明るく、家族とふれあうことができません・・。
何よりも健康が基盤です!
社会に貢献する決意を持つ
40代後半になると、仕事における、自分の力量がある程度見えてきます。
「得意なこと、苦手なこと」
「実績、経験、知見、スキル」
私は、20代、30代(特に30代かな)、仕事に関係する資格を取得したり仕事をしながら大学院に通ったりして、学びを深めてきました。
今、振り返ると、それらの学びが、現在の糧になっているのを感じます。

40代後半の今、これまでの知見を最大限生かしていきたいと、強く願っています。
どのように生かしていきたいか。
それは、「人材育成」や「リーダーシップ」「マネジメント」といった分野です。
人材育成といった分野では、研修の機会を企画・運営したり、自ら講義をしたりします。
また、一緒にはたらく同僚たちの「相談」にのったり、現場において、しかるべき行動や範を率先して示します。
時には、指導や助言をすることもあるでしょう。
また、プロジェクトのリーダーとして、部下の力量を最大限に生かすよう、役割を分担します。
リーダーとして、チームをマネジメントし、チームワークを高めて、よりよい成果を出します。
私は、このようにして社会や他者に貢献したいです。
誰かに、そのようにしなさいと命じられるわけでなく。
40代後半となった今、これまでの経験やスキルを、世に出していくのです!
自分にできることで、社会に貢献していきましょう!
コツコツと歩み続ける
私は、凡人です。
特別才能があって、なんでもすぐにできる人ではありません。
コツコツと地道にやり続けることでしか、自分を成長させることはできません。
そのようにして、30代にいろいろなことをしてきました。
通勤電車で、毎日、ひたすら漢字検定のアプリを開いて、勉強しました。
愚直に毎日やったおかげで、漢字検定2級に合格しました!
40代後半の今、新たに英検や数検にもチェレンジしようと考えています。
早朝の時間(出勤前)を活用して、毎日コツコツ(5分間くらいかな)やろう思っています。
何か、目標に向かってがんばっている自分が好きなのだと思います。

合格を目標に、毎日、少しずつ、コツコツと!
もはや、自己満足の世界ですね!
それで良いのです!
日々の生活に「張り合い」が生まれます!
合格を夢見て、ワクワクすることができます。
ミッドライフクライシスなんか、どっかいけ~!
どうせなら、ワクワクすることをしましょう!
後悔しない生き方を目指す
40代後半、自分の「死」を意識するようになってきました。
必ず来るであろう、「死」
誰もが避けて通れないもの。
「後悔しないように生きたい」
「ああすればよかった・・」「こうすればよかった・・」なんて思いながら、迎えたくありません。
「やることはやった・・・」と、最後は思いたいです。

さて、あなたは「死ぬまでにやりたいことリスト」を作ったことはありますか。
私は、1週間に一度、作っています。
その中で、頻回に出てくる言葉は「家族と、世界一周旅行をする」です。
一人で旅行するのは、おもしろくないので必ず「家族と」が入ります。
実現には、お金もかかりますし、時間もそれなりに必要です。
でも、「死ぬまでにやりたいことリスト」に必ず登場します。
もっともっとお金を貯めないといけません・・。
1か月ほどの休暇を確保しなければいけません・・。
乗り越える壁は多そうですが、「夢」みることは自由です!
想像すると、ワクワクします。
ヨーロッパ、アメリカ、インド・・・。
いろいろな国へ行って、いろいろな人と会話し、いろいろなお酒や食事を楽しみたいです!
エッフェル塔を眺めながら、カフェでくつろぐ・・。
自由の女神をバックに、笑顔で写真撮影・・。
インドの寺院や、ガンジス川を見学。
多様な文化や人々にふれる旅・・。
なんて贅沢なんでしょう!
実現したら、すごく「happy」です!
「死ぬまでにやりたいことリスト」を、今すぐ作りましょう!
生きる活力になります!
さいごに ミッドライフクライシスを乗り越えるということ
年齢的なネガティブな要素を、まずは受け入れることです。
そして、そこから目を背けないこと。
これまでの経験やスキル、知見、場数を踏んできたことを踏まえ、社会に貢献できることをするのです。
私の場合、「人材育成」「マネジメント」「リーダーシップ」「組織の運営や企画」といった土俵にあがることです。
いままでの安定した世界より、もう一歩前進することを意味します。
その世界は、正直怖いです。
でも、そこから、目を背けない、逃げない。

ちょっとした「勇気」が、私たちには必要なのです。
これまでの、経験やスキル、知見、あなたの強みを生かしましょう。
もう、あなたは十分、研修を積んできたではありませんか。
社会のため、組織のため、他者のため、家族のために、できることを精一杯やっていきましょう!
それが、ミッドライフクライシスを乗り越える唯一の方法だと、私は確信しています!
本記事が、同じように悩む方々の、自分らしい道を見つける一助となれば幸いです。
一緒に、がんばりましょう!
こちらの記事もぜひ、ご一読ください。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
結城一郎